ダナムバレー フィールドセンター
(2004.8.12up)


フィールドセンターのレストラン

 ラハダトゥの西81kmに広がる低地熱帯林のダナムバレー。元々は研究・教育の目的で公開されましたが、今ではツーリストにもおなじみのリザーブフォレストです。ここには2つの宿泊施設があります。「ダナムバレー フィールドセンター」は主に研究者や学生を受け入れる宿泊施設です。ツーリストがたくさん訪れるようになり、研究に支障が出てきたので、ツーリストを隔離するために(と言ってたけどそれはあんまりな表現じゃ・・・)作ったのが「ボルネオ レインフォレストロッジ」。今は、ほとんどのツーリストはレインフォレストロッジに宿泊します。こちらはリゾート地さながらのロッジでガイドもしっかりしててとてもいいところだそうです。
 私は学会のエクスカーションで行ったのでフィールドセンターの方に宿泊しましたのであまり参考になる記事が書けません。レインフォレストロッジについてはmaripekoさんの「サバ旅行記」をご参照ください。

ダナムバレー フィールドセンターGUIDE
部屋はVIPルーム2つ、ツインorトリプル部屋7つ、男女別のドミトリーが48床。

お問い合わせは以下へ
(情報は古いかもしれません)
Conservation & Environment Section
Secretariat Danum Valley Management
Committee
Rakyat Berjaya Sdn. Bhd.
9th Floor, Wisma Innoprise, Likas Bay, Jalan Sulaman
P.O.Box 11622
88817 Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia
Tel:+60-88-326318/326300
Fax:+60-88-432192/266620
E-mail: ces@icsbrbj.po.my
website:http://www.icsb-sabah.com.my

または

Danum Coordinator
Rakyat Berjaya Sdn. Bhd.
Block3, MDLD 3286
Ground Floor, Fajar Centre
P.O.Box 60282
91112 Lahad Datu, Sabah, Malaysia
Tel:+60-89-881092/881688/880441
709100/709101(DVFC)
Fax:+60-89-883091
E-mail:danum@care2.com



ぴあ日記から抜粋

2004/7/13(火)
今日から2泊3日でダーの学会のエクスカーションでダナムバレー。ダナムバレー、行きたかったんだよー。でも、わざわざお金払ってまでそんなところ行きたくない、というダーの意見で行ったこと無かったんだよー。そりゃまぁ仕事で山に入っている人にはそうでしょうが・・・。
でもサンダカンに住んでいてダナムバレーに行ったことないってのもさ、もったいないじゃん!と言い続けていたら運良く学会のエクスカーションに同行できることになった。ラッキー。

朝9時半のKK発のフォッカーでラハダトゥに向かう。この路線に乗るのは初めてなので景色が新鮮だ。このときは、西側の席に座ってたんだけど、こっちから見る景色はほとんどがちゃんとした林だ。オイルパームがあまり目立たない。なんかだまされている気分だ。KK-サンダカン便ならオイルパームが延々広がる上を飛ばされるのでイヤでも見えてしまうんよね。でも、これも本当の姿なんだからちゃんとみんなに見て欲しい。そして危機感を持って欲しい。

ラハダトゥからはバンでダナムバレーフィールドセンターまで。約2時間。ダナムバレーには宿泊施設が2箇所あり、普通のツーリストはレインフォレストロッジというところに泊まります。そっちはちゃんとしたリゾートで、超快適らしいです。そしてもう一つの私達が泊まる方のフィールドセンター、こちらは研究者用のところなのです。もともとはフィールドセンターしかなかったんだけれど、ツーリストやらなんやらといろんな人がやってくるようになり研究に支障が出てきたので、ツーリストを隔離するためにレインフォレストロッジを作ったそうだ。

ラハダトゥからタワウへ向かってちょっと行くとすぐにダナムバレーへの分岐になる。この先、タワウ方面にちょっと行けば見渡す限り一面のオイルパームが見られるのに〜。いや、見たくないんだけれど、でもみんなにも見て欲しいんだよ。だってこれだったら、飛行機で西側の席に座り、ラハダトゥからダナムバレーだけへいった人は「やはりボルネオだなー、熱帯林ばかりだー」ってな感想しか持ってもらえないじゃん。ってことはやっぱりサンダカンはgatewayとしての役目を果たしているということだ。サンダカンの回りに一面に広がるオイルパームのプランテーションを見てもらってから、ボルネオの自然を見てください、これが現実です、と知らしめる役目が。


まぁオイルパームはおいといて。ダナムバレーへの道はオフロードで、そこを1時間半程走ることになる。途中、木材をつんだ大型のトラックと何台もすれ違う。一定以上の太さの木は切っていいことになっているそうだ。でも昔はあのトラックに3,4本しか積めないくらいの太い木が切られていたそうだけど、今はかなり細いのねー。

いいかげんお尻も痛くなってきた頃、やっとフィールドセンターに到着。途中でレインフォレストロッジとの分岐があった。この二つの宿泊施設は直線距離だと10kmも離れてないが、ぐるーっと回らないといけないので移動はけっこう大変そう。

到着してお茶を飲んでいると、前の木に動くものが数匹。双眼鏡で見てみたらサルだった。でもなんのサルか分からない。動物の専門化がいないので誰もわからない。なんだろ。オランウータンではなかったが。

フィールドセンターにはVIPルームが二つ、ツイン、トリプルの部屋が7つ、あとは男女別のそれぞれベッドが48ずつあるホステルがあります。うちらはツインの部屋を一つ割り当ててもらった。
もちろん特別料金払ったけれど。部屋の感じは思ったよりもいい。何も無いけれど、寝るだけなら十分だ。シャワーの水圧は我が家より高いしさ。ぬるま湯出るしさ。網戸があるので窓はずっと開けっ放し。朝は寒いくらい。ちなみにこの部屋には鍵がありません。夜は中からぽちっと閉めることは出来るけれど、外に出るときは開けっ放し。身元の分かっている研究者や学生しかこないからものを盗まれる心配はないってことなんでしょう。

5人しか渡れない橋まずは軽くフィールドを歩く予定だったんだけれど雨が降ってきたので予定を入れ替え、ダナムバレーでずっと研究を続けてきたローリー博士達の話を聞くことになった。1985年からずっとここで水文学の研究をしているそうだ。そう、今回の学会は水文学(すいもんがく)、hydrologicalの学会である。ダーの専門は土壌なんだけれど、まぁ関係のある分野ってことで発表したらしい。ローリー博士の話は、OHPやスライドを駆使した興味深そうな話(興味のある人には)だったんだが、なんせ英語&専門用語ばっかりで素人の私には半分も分からなかった。久々に講義を聴きながら船をこぐという状況に陥った。

5時頃、やっと終わり、雨もやんだのでネイチャートレイルへ。定員5人の橋を渡り森に入る。しかしこんな時間から入ったら、帰りは真っ暗になるんじゃないか?と心配していたんだけれど誰もそんなこたー気にしていない。懐中電灯も持ってないのに。特別なガイドがいるわけではなく、ここをフィールドにしている研究者の先生が案内してくれる。しかし30人近い大所帯、だんだん各自の間も離れてきていったい自分がどこにいるのかさっぱりわからない。そうこうしているうちにだんだんと暗くなってきた。まぁみんなこんなところ歩きなれてるから迷うことはないんだろう。でも私一人だったら絶対に迷っていた!最後にはまっくらで、前の人の背中を追うだけで必死だった。動物探している余裕ナッシン!無事に橋に帰ってきたときはほんとにほっとしたよ・・・。

夕飯は普通のナシチャンプルでした。アルコールは当然なし。飲みたい人は持参しなければいけないけれど、ビールを冷やす冷蔵庫もなさそう。夜は希望者のみでナイトドライブ。各回10名まで。私は8時半〜10時半のに参加することにした。ピックアップトラックの荷台に、ほろをかけるための鉄格子があるんだけれどそこの間に身体を入れて、立ったまんまのナイトドライブ。なんか護送車みたいだよね・・・。でもトラックの荷台に乗るのが夢だったので嬉しい。出発してさっそくジャコウネコ(の仲間?)発見。それから大フクロウ、そしてシカがたくさん。マメジカは一瞬で消えてしまい、私は見損ねた。くやしい。しばらく行くと木の上にリス、そしてムササビ。30分程走ったところで雨が降ってきたので引き返すことになった。帰り道はかなり至近距離でジャコウネコ(の仲間?)、そして高い木の上にまたムササビ発見。ムササビを飛ばそうとライトで威嚇してくれるんだけど(いいのか?)なかなか飛んでくれない。5分程待ったところでびゅーーーんと飛んでくれた!すっごい飛ぶのね、あれ。これで満足して、さて帰るかー、とナイトドライブは終わった。他にもいろいろ見た気がするんだけれど、誰も詳しくないのでよく分からない。

さて明日は1日中トレッキングだ。ハードそう。。。


2004/7/14(水)

朝早めに起きてダーと二人で近くを散歩してたら木の上に赤茶色のサルの群れを発見した。以前見た銀色のサルの赤茶色版?地球の歩き方にはルリイロコノハザルって書いてあった、あんな感じのサル。ルリイロではなくクリイロだそうです。クリイロリーフモンキー。こりゃーラッキーだった。

フィールドセンター7時に朝食を食べ、ジャングル用の装備に着替え、さて出発だ。2班に分けて、一方はサイト1、もう一方はサイト2へ。私らはまずサイト1だった。サイト1といわれても何があるのかさっぱりわからないけれどとにかくローリー博士に付いていく。さてこの水文学というのは何を研究しているのかというと水の流れ方とか侵食とか洪水との関係とか、防災に役立つ研究ですね。そんなわけでみんなの興味は水!地面にあいた穴!(パイプというらしい)雨が降ると水が出てくる穴や、水が流れる沢なんかに水分計を設置したりしてるわけです。なんかもっと高度なことをしていると思うけれどよくわからない・・・。そういった穴や沢を何箇所か見て回った。と書くと楽そうだけれどさ、なんかすごいところを歩かされたよ。「このパイプ(穴)は雨が降るとすごい勢いで水が吹き出るんですよ!」とか「この大きな穴は自然に出来たんですよ!」とかいろいろ(もっと高度なことも)説明してくれてそれを見て他の研究者達は「おおー」とか「すばらしいー」とか言いながら写真を撮っている。・・・シロウトにはさっぱりわからん世界だ。やっぱさ、動物や鳥と違って見てもときめかないじゃん、穴なんてさ!多分普通のツーリストがここに来たら、そんなの分からずに踏み潰すよ、って感じ。でも「この穴を見られただけでもここに来た価値があった!」とか言ってるのを聞くとだんだん自分もその気になってくるのがこわい。今では穴を見つけると、おおこの穴は!とか思ってしまう。しかしさすがに1箇所の穴で20分位説明を聞いてると退屈してくる。みんな真剣に質問したりしてるし。理解しようとしても分からなすぎるので、私は一人双眼鏡で動物探しをしていた。が、こんな大勢で話してちゃ動物も逃げるよね。。。

さてけっこうハードな3時間半。12時前にロッジに戻ってきた。つかれたねー、午後はこれより楽だといいねーとか言いながら帰ってきたらもう一方のグループはまだ帰ってなかった。お昼を食べ、お茶を飲んでくつろいでたら1時頃にやっと帰ってきた。みんなヘトヘトに疲れ果て、脱力していた。案内役の博士はヒルで足を血だらけにしていた。なんか午後のほうがさらにハードそうだね・・・。

ヘトヘトチームはあまり休む暇も無く午後の部へ出発。がんばってください。私達はトラックの荷台に乗ってスタート地点まで運ばれ、そこからぐーっとくだって沢に到着。こんどのサイトでは3つの沢を歩くらしい。長靴を履いていた勝ち組は楽に歩いてたけどさ、運動靴の私はなるべく濡れない様に歩くので余計にしんどい。ぐちゃぐちゃどろどろの底なし沼のようなところを必死で歩く。これはいったいなんのツアーなんだっけ・・・?と途中で頭がくらくらしてきた。午前中にも人が歩いたので、めちゃくちゃぬかるんでて靴が濡れないようになんて言ってる場合ではなかった。どろどろだよー。

ところどころで博士が説明をしてくれるんだけれど、これまた分からないなぁ。沢だけでなく、崖のようなところものぼっていく。水の流れを追っていく。とある沢で、いつものように説明を聞いていると、上からごつんと果物が落ちてきた。誰かがかじった果物だ。これは上にオランウータンがいるはず!と探してみるとやっぱりいたー!かなり大きなメス。神妙に説明を聞いていた他の人たちもそれに気づくといっきに興味は水からオランウータンへ。ここで20分位見ていたかな。やっぱりみんな水より動物のほうが好きなんじゃ・・・。説明していた博士はちょっと寂しそうだった。

午前のグループは3本の沢を歩いたと言っていた。まだあと1本あるのか・・・とくらくらしながら2本目の沢の最後のものすごい崖を登った。こんなところ絶対に引き返せないよ!と思っていたら、どうも時間の関係で午後は2本の沢だけになったようだ。よかった・・・。この崖もなかなかすごい履歴があるみたいで、博士がここに水分計とかいろいろ設置して、さーて明日からデータを取るぞと思っていた夜、14ミリくらいの雨が降ったらしい。まぁ普通の雨だよね。で、翌日来てみたら、なぜかぐわーっと崩れていて、いろいろ設置したところがこの崖になってしまい、装置は全てオジャンになったそうだ。なぜ14ミリの雨でそんなことになったのか分からない、と、これまた興味深い事例らしい。みんな崖を見ながら「おおー」とか「ううーん」とか言ってました。崖を登りきってしばらく歩いたところに車が待ってくれていたのでそこからは荷台に乗ってロッジまで。あぁ、つかれた。でも、午前の部にここに来た人はさらに大変だったんだよねぇ。ご苦労様でした。

夜のナイトドライブ、定員が余っていたのでまた参加させてもらうことにした。今度も昨日と同じような動物だったけれど、今日はマメジカが見られた、多分。多分マメジカだよねぇ・・・あれ・・・。ムササビは飛ばず。残念。
明日は4時半起きでタワーに上って日の出を見るのだ。


2004/7/15(木)

100mタワー4時半起床〜。眠い。どうせマレーシアンタイムだよ、誰も起きてこないよ、と思ってたらみんなちゃんと起きてきた。予定通り5時に出発。えらいよ・・・。そういやみんなマレーシア人じゃないもんね・・・。またもや荷台に立ち乗りで、タワーに向かう。そうか、今日は歩かなくていいんだ。かなりほっとした。途中でシカ発見。それ以外は目ぼしい動物はみられなかった。15分程走って、林の中に入っていったところに木で出来たタワーがあった。高さは10m〜15mくらいかな。そこに登って日の出を待つ。しかし、昨夜降った雨のせいでおもいっきりガスがでている。これは日の出は無理だろうと言っていたらやっぱり無理だった。空がだんだん白んでくるけれど、太陽はまったく見えず。でも雲海に浮かぶダナム山、ところどころに頭を出す樹冠が幻想的だ。明るくなってくると隣にそびえ立つものがあることに気が付いた。これが噂の100mタワーか!上のほうはガスで見えなかったけど、すっごい高いということはわかる。今年完成したらしい。ガスがはれて全貌が見えると、たしかにめちゃくちゃ高いー!こわいよぅ。でも登っている人がいるよー。見ているだけでちびりそうでした。

タワーの下でナシクニンの朝ごはんを食べ、30分程タワーの説明を聞いてから荷台に乗ってロッジへ帰った。あとはもう帰るだけ。うーん、ハードな2日間だった。しかしまぁなんやかんや言ってけっこういろんな動物が見られたしきてよかった、ほんと。

12時過ぎにラハダトゥの空港へ到着、チェックインが12時半ということだったのでダーと二人で通りを挟んだ商店街へお昼ごはんを食べに行った。このあたりは何度か来たことがあるので土地勘はあるのだ。

ラハダトゥからはバスでサンダカンに帰ったほうが早いと思うんだけれど手配の関係上KKまで行って、そしてサンダカンに戻ることになっている。ラハダトゥ-KKの飛行機は、今度は東側の席だった。こちらからはオイルパームがけっこう見えるね。どちらの座席に座るかでボルネオの印象がかわりそうだ。


夕方、サンダカンに戻ってきた。子猫達、そらっち、クイナ、レンタン、みな健在。子猫達、順調に虫やらなんやらをつかまえて食べているみたいだ。レンタンが近所からチキンをもらってきたりしてるみたいで骨がたくさんちらばっていた。蛇口をひねると、断水こそしてなかったけれどちょろちょろとしか出ない。夕飯作る気力ないよー。ってことでサブウェイカフェでご飯。もう1週間以上夕飯作ってないや。




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